【誇り】誇れる仕事をしよう!
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「僕は今ここにいる全てのキャスト・スタッフが誇らしい」

By水田監督

この言葉は、日本テレビの「トッカン-特別国税徴収官-」の打ち上げで、水田伸生監督が、ドラマの関係者全員に向けて伝えてくれた言葉です。

皆さんは、「誇り」を持って過ごしていますでしょうか?

 

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誇れる仕事?

本日は、少しだけ私の話をしたいと思います。

映画の仕事をやろうと思ったきっかけとなったのは、17歳の時に見た「アルマゲドン」という洋画でした。

それまで、映画とは無縁の世界に生きていました。
エンドロールに流れるスタッフの名前が、誇らしくてかっこいい。
「これだ、この仕事をしたい」
何も知らずに映画の世界に飛び込みました。
学歴もない。
育ちがいいわけでもなく。
映画に詳しいわけでもなく。
社会的にできた人間でもなく。
自分にできることは、何もないけれど、

「人のために役に立てる誇らしい仕事がしたい」

その想いだけで、一生懸命努力を重ねました。
その努力が実ったのかはわかりませんが、
プロデューサーという肩書きを背負えるまで、成長することができました。

ただ、プロデューサーになったから「誇れるよ」というわけではありません
全ての仕事が、そうなることはなく、10本やって一つあるかどうかのレベルで、
誇らしい仕事ができることは稀です。

目の前にある作品とどう向き合えるかで、その仕事を良質なものにできるかが変わってくると思っています。

誇れる仕事ってなんでしょうか?

どのように向き合えば、自分の仕事を誇らしいと思えるのでしょうか?

せっかく好きなことを仕事にし、全力で取り組んでいるのならば、
自分の仕事は誇り高いものにすべきだと思っています。

どうすれば、誇れる仕事ができるのでしょうか?
一つヒントになるかもしれない師匠の話をさせて頂きます。

かっこいいと思った師匠の話

私が制作部をしている時に、仕事を教わった師匠である憧れの先輩がおります。
その先輩の話を少しさせて頂きたいと思います。

その前に、制作部の仕事内容を説明しておきたいのですが、、
参考までに下記の記事をご覧ください!

制作部の仕事から本質を学ぼう【映画・ドラマ】

撮影現場では、外部との許可関係は制作部が管理しているため、
様々な発注が制作部のにされます。

「あそこのビルの屋上から撮影がしたい」
「あのマンションで出入りしたいんだけど何とかならない?」
「酔っ払いが騒がしいから静かにさせてよ」
「工事の音止めてよ、大通りの車の音も宜しく」
「都内の公園で変態仮面みたいな格好でお芝居がしたい」

かなり無茶な発注をいきなり言われたりすることもあります。

そんなことを言われたら誰だって、
「無茶だ、無理、できるかなぁ」と
諦めようとする方が普通なんだと思います。

しかし、師匠は、、

「裏で頭を地べたに擦り付けてでも、みんなから質問を受けたときに涼しい顔をして、できますよ、もうやってあります、って言える方が、かっこよくない?そんな仕事をしようよ」

かっこいいなぁと思いました。

それをする為の裏側は、とても大変です。

みんなの前で「涼しい顔をして撮影なんでもOKです」と
言っている裏側では、頭を下げ、悔しい思いをしたり、寝る時間を削り準備をしたり、無駄に自分の時間を浪費することもあります。

何事もなく当たり前のように撮影を終わらせる。

「この映画を作るのは大変なんだけど、裏側はすごい苦労したんだ」

映画を見る人にとって、撮影が大変だったかなんて関係ありません。
「スタッフめっちゃ努力したし、大変だったんだから、それも考慮して映画を見ろよ」と
言われても、困ってしまいますよね。。
面白いものは、面白いし、つまらないものはつまらない。
努力して大変でも、その部分は変わりません。

それと同じように、撮影場所の許可が出るまでの経緯は、制作部以外のスタッフには、関係ありません。

「この人達いつも余裕だよね?このロケ地仕切るの大変だっただろうけど、このチームすごいね」

って言われたい。だから涼しい顔をして現場に立っていたい。
師匠が仰ってくれたのは、こういうことかと理解し、そういう仕事を目指しやってきました。

かっこいいなぁ、、と憧れていたスタイルの仕事ができるようになると沢山の仕事に誘ってもらえるようになりました。

まとめ

 

世の中には沢山の仕事があります。

しかし、自分の名前が世に出ることは、あまりありません。

ドラマや映画は、自分の名前が世に出る珍しい職業でもあります。
エンドロールにある自分の名前を見るのは、とても感慨深いものです。

自分の仕事や、追いかけている夢、本気で向き合っているものに対して、
誇りを持って挑んでいますか?
もし、自信がない様であれば、それは本当にやりたいことではないのかもしれません。

本気で向き合えるものをやっているのであれば、
「誇り」をもってやってみてください。
今までと見えてくるものが変わってくると思います。

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。
久しぶりの更新になりましたが、2020年もあと1ヶ月ちょっと。
ラストスパートで、2020年を締めくくりましょう!!!