【内容の理解度】映画を観る方法を考える②
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本日はサイレント・トーキョーの初号試写です。

初号試写とは?
一通りの作業が全て完成し、劇場で流す初めての試写会を指します。
この試写で、制作したDCP(デジタルシネマパッケージ)に問題がなければ完成となります。
初号試写には、俳優部、俳優事務所、制作スタッフ、製作委員会、宣伝チームなど映画の制作に関わった関係者に皆様を招待させて頂く、一般的には非公開の試写会です。

この瞬間は、本当に緊張です。
どんな感想を皆さんから頂けるのか楽しみです。

公開は12月4日を予定しているので、皆さんにお届けできる日を楽しみにしています。

本ビジュアルのポスターや予告もめっちゃかっこいいやつできてるので、お楽しみにお待ちください!

 

ここからが本文です。

 

映画を観る方法を考える

前回に続き、映画を何倍も楽しく観る方法を考えていきます。

過去の記事はコチラ↓

【メモの力】映画を観る方法を考える①

音にも注目しよう!映画を今よりも10倍楽しくみる知識②

サイレント・トーキョーの初号には、スタッフとして参加してくださった学生の皆さんにも観て頂きました。

全部ではないですが、このような感想を頂いております。

この感想を見て思ったことがあります。

「理解度がひくかったのかな?」
そうなんです。実は「サイレント・トーキョー」は映画をよく見ている方が楽しめる作品になっております。

というのも、波多野監督の演出により導かれるポイントに理解度があるほうが、観ていてグッとくるものがあると思います。

例えるならば、週刊で発売される漫画のようなわかりやすい作品ではなく、推理小説を読んでいるような感覚の映画です。

「難しい映画って。。」
どうやって、観ればいいのだろう?

今回に限らず、映画には同じように中級者向けに、考えながら見て欲しいという演出を入れていくものも多々あるので、どうやったらより一層映画を楽しめるのかを考えていきましょう!!

今よりも映画を楽しく観る最善の方法

人生の経験値(生きている年数)がないと納得できないものが多かったり、するかもしれません。本をたくさん読んでいる人とそうでない人との差のようなものです。

学生のみんなは、理解度がひくかったのかな?と思ったので、映画を観る場合に注目すべき理解ポイントをお知らせさせて頂きます。

3つの理解すべきポイント!
それでは、いってみましょう!

人物相関図を理解しよう!

まずは、俳優に注目します。
主演が誰で、周りにいる人は、どんな役か?

これは、作品の冒頭5分以内に説明されることが多いですが、映画のホームページやフライヤーなどをみると説明されていることが多く、知っているだけで、人物同士の関係が、わかりやすくなるので、人物同士の会話の意味が分かるようになります。

自分が好きな俳優さんに注目する為にも、その俳優さんの役柄を理解しましょう!

物語のジャンルを理解する!

サイレント・トーキョーで例えると、この物語は群像劇になっております。

群像劇を軽く説明すると、主人公だけでなく、メインで登場する人物の多くにスポットを当て、それぞれが巻き起こすドラマを描くスタイルを指します。

サイレント・トーキョーの場合、推理サスペンスでもあるので、まずは犯人は誰か?というところを探しながら見ていきます。

サスペンス=犯人という構図です。

群像劇という観点から、出てくる登場人物それぞれにドラマ的ストーリーがあるので、この犯人が誰なのか?という自分の推理と、登場人物たちが導いてくれるストーリーにのっかりながら、スクリーンで起こる出来事を順に追って行きます。

ここでポイント。

「ん?」これ何か変だぞ?と思う台詞や行動があった場合、頭の片隅においておくと、もしかしたら、その行為は伏線となっていて、後からネタバラシがあるかもしれません。
このネタがわかった時は、とても気持ちが良いものです。

ジャンルによって見方を変えてみることも必要になってくるので、事前の情報として、ジャンルが何かを調べておくのはオススメです。

ジャンルは、パンフレットやチラシ、ホームページなど調べれば大概出てきます!

動機を理解する!

1番大事なポイントはここにあります。

ここがわかると映画は大変面白くて満足できます。

サイレント・トーキョーの場合は、なぜそれをやったのか?という犯行の動機。
まてまてまて。

サイレントの場合は、それだけではないのです。
群像劇ですよ!

もう一度おさらいします。
群像劇とは、登場人物それぞれにドラマ的ストーリーがある。

そうです、犯行の動機だけでなく、出てくる登場人物がなぜその行動をしたのか?登場人物の数だけ物語があるのです。

親を想う気持ちや、友を想う気持ち、子供を想う気持ち、世界を思う気持ち、平和を願う気持ち、たくさんの気持ちや愛が、複雑に混じり合いながら、波のように押し寄せてくるのです。

群像劇を例えると、誰かを思う気持ちが、突然降る夕立のように降り注いで、その雨がいつの間にか止む頃、晴天の空が見え、少しだけ待っているとそこに虹がかかる様なもの。

動機を理解しようと考えることで、その映画のことを何倍も好きになれます。
もちろん、内容によっては、嫌いになることもありますが、、、。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

サイレント・トーキョーを例に説明してみましたが、何といっても公開前の映画なので、誰も見ていない作品(笑)

出し惜しみで、すみません。

12月4日公開ですので、映画館でお待ちしてます!!

私のオススメは2回観ること。
映画を2回観るなんて、とんでもない贅沢!!

1回観た後に、犯人が誰かわかると思うので、その人が“なぜこんなことをやろうとしたのか“を考えてみると、自分の中に不思議な気持ちが目覚めてくると思います。

「泣けますよ!!」

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
劇場でお待ちしております!!