寒くなってきましたね。
気温が一気に下がりました。
今年の夏は、というかこれからもそうですが、ロケは暑くて大変です。
半日もロケをすれば、汗だくで、ほんとに、、もう、、、
撮影隊の夏は地獄ですが、その過酷なロケを乗り越え半沢直樹の様に大ヒットするドラマがつくれると思うと気合を入れて頑張らないといけません。
といっても私は今年の夏は、ほとんどロケに出ていませんw
サボっていたわけではない。。ですよ。。。いやほんとにww
先日、ロケツーリズム協議会に参加してきました!!
本日はロケツーリズム協議会!
zoom参加でお会いできない地域が多く残念でしたが、ここでしか出来ない情報交換をさせて頂き、新しい何かにつながる気しかしません!ロケなびリニューアル楽しみ😊
写真撮り忘れたので、#東京らっきょブラザーズ のスープカレー貼っておきますw 早稲田の名店です。 https://t.co/LVR8PjEBDp pic.twitter.com/Jq2RmrkZgO— 小柳智則@映画・ドラマ プロデューサー (@tmbox_tom) September 24, 2020
なぜかスープカレーの写真ですがw
(東京らっきょブラザーズという早稲田駅1分のところにあるスープカレー屋さんは超絶美味しいので機会があれば足を運んでみて下さい!!)
とても有意義な時間を過ごしました。
情報交換をし、来年に向けて動いている企画の相談をしたり何だか来年は忙しくなりそう。
そんなわけで、ここからが本文です。
本日は、フィルムコミッションとロケーションサービスの違いについてです。
フィルムコミッションとは?
こんな質問をいただきました!
フィルムコミッションに興味があり、2つお尋ねしたいことがあります!
①フィルムコミッションと制作部の仕事の違いはありますか?
②フィルムコミッションで働きたいのですが、公務員になるしか方法はないのでしょうか?
とっても嬉しかったです。
「フィルムコミッションになりたい」という夢は絶対叶えるべき。応援していきたいと思い、なぜか嬉しくなりました。そしてすぐにフィルムコミッションで思い浮かぶ伝説の男、日々谷さんの顔が浮かびましたw
フィルムコミッションが何なのか知らない人もいるかと思いますので、説明していきます。
映像制作者の目線での紹介をするので、もしかしたら的外れな部分もあるかと思いますが、ご容赦下さい!!
映画やドラマの撮影などにロケ地を誘致することで地域の活性化や文化振興、観光振興を図るのを狙いとする団体。公共団体が担当している場合が多い。
無償で、作品を問わず、地域と映像制作者をつなぐ役目をしております。
石原裕次郎さんの兄である石原慎太郎さんが東京都知事の時に、設立くださったのをきっかけに全国に広がりました。
フィルムコミッションができる前は、手探りでロケ交渉をすることが多かったので、その恩恵は計り知れないものでした。
「ありがたや、ありがたやーーw」
しかし、しかしです。
フィルムコミッションは数年が経つと地域によって、かなり明暗が出てきました。
- 誘致しても地域活性に繋がらない
- 公務員なので3年で担当者が変わらないといけない
- 担当者の数が少なく、予算がない為案件があっても受けきれない
- 受ける側が知識不足のため誘致に失敗する
などなど、いろんな問題が起きました。
映像制作者側とフィルムコミッションがぶつかることも。。
とにかく1番の問題は、地域活性を目的としているのに、地域活性に繋がらない。
という部分。ここがダメなら「やってる意味がない」とまで言われる始末。
ではナゼ、繋がらなかったのでしょうか?
撮影協力の罠
普通に考えたら、映画やドラマの撮影に協力をした際に、
「撮影協力をしました。この場所です。俳優さんとこんな風に撮影しました」
と華々しく紹介したいですよね?
でもでもでもでも
フィルムコミッションは、それができなかったんです。
問題になったのは、権利の部分でした。
「あーー。。」と何となく勘が鋭い人は気づくかもしれませんが、俳優さん関連の権利がフィルムコミッションの広報に使えないものだらけだったのです。
権利処理の部分の知識が、とても薄かったのです。
超大変な撮影をこなしても、エンドロールに名前を載せることができたくらいで、地域の活性につながらなかったものが多数。
これじゃ続けても意味ない。
他にも理由はありますが、フィルムコミッションのご担当の方は、公務員なのに休みの時間を削って努力しても報われないまま、地方の偉い方に散々な言われ方をして心が折れて、縮小せざるを得なかったのです。
そんな中、フィルムコミッションでも一際、輝きを放つ存在がありました。
北九州フィルムコミッション
北九州フィルムコミッションのホームページはこちらです
映画業界で、北九州のフィルムコミッションがすごい!!
を知らない人がいないくらいの知名度。
私も半年近く住んでいた(撮影のロケハンで)ことがあります。
ワイルド7の撮影は、北九州じゃないと成立しなかったなぁw
(マジでとんでもない撮影しましたw)
北九州を映画の街にした伝説の方がいます。
フィルムコミッションと聞いて、その名を知らない人の方が少ないんではないでしょうか?
ミスターフィルムコミッション→日々谷健司さん
(勝手にミスターフィルムコミッションとかすみません汗)
日々谷さんが公務員になるまでの経歴もびっくりします。
(経歴は割愛させて頂きます)
北九州がフィルムコミッションと共に、撮影の街と呼ばれるきっかけを作り、全国にその名を轟かせました。
日々谷さんは、撮影隊の気持ちに寄り添って、一緒に撮影で借りれない場所と喧嘩してくれたり、協力を仰ぐための体制を捨身で交渉してくれたり、とにかく一緒にいて頼もしい頼りになるBOSS。
フィルムコミッションに興味をお持ちの方は、日々谷さんを調べてみると、地域活性をするためのヒントが隠されているかもしれません。
「何がすごいのか?」
歴史と共に語るには時間が足りなすぎるので、割愛させて頂きます。
(私の目線から紹介するより、調べて見つけることで、一歩前進できると思うので、自分で調べて見て下さい。このブログを投稿した後、日々谷さんからコメントを頂いたので、シェアさせて頂きます)
(引用:日々谷健司さんのFacebookの投稿)
フィルムコミッションは映画に対する無償の愛がベースにないとダメ
支援した作品がロケツーリズムなど地域活性に繋がる事は最高の結果であるし、地方自治体の事業として当然意識するところである。
しかし、最初からロケツーリズムなんかを狙って映える場所を提案するなんて話にならない。
映える場所とシーンに合う場所は全く違うからね真摯に作品と向き合って、台本から空気感読み取っていいロケーションを提案し、撮影しやすい環境を作っていく。
みんなでいい作品を作る。その結果
ロケツーリズムに繋がる作品もあればそうならない作品もある。でもそれだけじゃないのよ。
フィルムコミッションの最高の成果は市民の郷土愛の醸成
「九州の田舎町なのに年間数10本の映画やドラマの撮影がある。日本のトップスターはほとんど来てる。」と市民は郷土に自信を持ち、自分のまちのことが好きになる。市民の郷土愛は、行政運営において最高のエンジンであるし、地域活性化に欠かせない。
ここに地方自治体がフィルムコミッションをやる意義がある。
「郷土に自信を持ち、自分の街が好きになる」
郷土愛の醸成は正にかもしれません。
日々谷さん、ありがとうございます!!!
とても興味深くないですか?
自分の仕事が、大好きな街に自信を持たせ、未来につなぐ。
日々谷さんが目指していた取り組みの一つは、形に見えるものではなく、目に見えない沢山の想いの活性化です。
どこにゴールを設定して、どのように変化させていくのか?
この部分をちゃんと考えて、沢山の挑戦をしながら、少しずつ歩んでいく。
失敗したことだって、山ほどあったと思います。
それでも果敢に挑戦していく、その姿に映像制作者側も惚れ込んだ結果が今の北九州フィルムコミッションなんじゃないかな。と思っております。
北九州や神戸のように、成功事例のあるフィルムコミッションもある中で、フィルムコミッションに変わって、地域活性をするために作った新たな団体があります。
それが、ロケーションサポートです。
ロケーションサポートとは?
無償ではなく有償で、映像制作者と地域やロケ地をつなぎ、尚且つ地域活性を目的に誘致をしている企業や団体。ロケーションサポートという名前以外にロケーションサービスやフィルムサポートという名前の団体などもある。またロケ地単体で貸し出しをおこなっている所や、フィルムコミッションと協力しているところもある
基本的には、フィルムコミッションと似ています。
大きな括りでいえば同じです。
ロケーションサポートを広めたのが、ロケなびやロケーションジャパンという雑誌で有名な地域活性プランニングさんです。
ロケ地を聖地にする、ロケツーリズムを推奨しております。
<ロケツーリズムとは>
ロケツーリズムとは、映画・ドラマのロケ地を訪ね、風景と食を堪能し、人々の“おもてなし”に触れ、 その地域のファンになることであり、朝の連続テレビ小説や大河ドラマの例を見ても分かるように、そのインパクトも大きいことから、ロケ地となった地域での持続的な観光振興の取組につながる観光資源として有望である。
ここで検討するロケツーリズムとは、従来のロケの誘致に力点を置いたフィルムコミッションの取組と比べ、ロケの観光面での活用に力点を置き、地域活性化につなげることを目的とする。(引用:観光庁ホームページより抜粋 ロケツーリズムとは? )
映像制作者にとっては、地域が支援をしてくれる体制を整えてくれているだけでもありがたいので、進化していくフィルムコミッションにはこれからもお世話になりつつ、応援していけたらと思います。
我々も地域活性のお手伝いをしていけたら幸いです。
まとめ
ということで、フィルムコミッションとロケーションサービスの目的は、どちらも地域活性であることは間違いありません。
やり方や方法、受け入れの体制に違いはありますが、どちらの団体とも仲良く協力しながら、より良い撮影方法を模索していきたいと思います。
最後に、映像制作者に必見の情報をお伝えしておきます。
助成金の話です。
地方で撮影をする際に、助成金を支援してくれる地域があります。
覚えておいて損はないので、覚えておいてください。
- 岡山県フィルムコミッション協議会(ホームページはこちら)
ご担当者は妹尾(せのお)さんです。
他にもありますが、本日は一団体のみお伝えしておきます。
小規模の映画撮影や地方でまとめて撮影できる映像作品は岡山県に行って撮影してみてはいかがでしょうか?
★最後に宣伝をしておきます!
小6の娘とYouTubeを始めましたw
撮影・編集全て11歳の娘が1人でやっております。
動画の中身の構成まで、全て自分で考えてやっております。
- 世の中がコロナで嫌な気持ちになる人を少しでも癒してあげたい
- 犬が大好きでも事情があって飼えない人に癒し動画のお裾分けをしたい
そんな話を娘がしてくれたので、「じゃあ動画作ってみたら?」という所から始めました。
動画の編集を小学生がここまで、できるんですから、わからない、できないと言っているのはとても恥ずかしい。負けないように我々ももっともっと努力して進化していかなければいけないと思います!!
恐るべし小学生!!
毎週のペースで更新してるので良かったら見て、グッドボタン・チャンネル登録よろしくお願いします!!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。