とにかく勉強しましょう!
やはりコロナの収束には予想以上に時間がかかっています。
小中高もそうですが、夏休み明けまで休校を発表した大学があったり、専門学校もいつ再開できるのか全く分からない状況が続いています。
勉学に励むプリントを用意したり自宅で学習できるのならば、それはそれで頑張っていただきたいのですが、専門分野に関しては、なかなか勉強をしたくても何をやっていいかわからない人が多いのではないか?と思います。
「まずい。それはまずいぞ。どうにかしなくては…」
これから映像業界を支えていく入学生、在学生の皆さんのために、できることはないかと考えてみました。私から皆さんに3つの課題を考えてみました。
それでは、本文をどうぞ!
課題1:ショートバージョンの映像作品を作ろう
- スマートフォンかデジタルカメラなど動画撮影ができるもの
- 編集ができるアプリ
用意するものは動画の撮影ができるものならば何でもいいです。画質などにはこだわらず、撮影をしてみましょう。
ワンカットで全て撮影してもいいですし、カットを重ねて編集して作ってもいいです。
編集するアプリも自由に選んでください。どうすれば編集できるかわからない人は、ググって調べることから始めましょう。
※ここで大事なのは、やってみる(行動する)ということです。これから社会に出ていくと、やってみなければわからない事が山ほどあります。失敗してもいいです。これは練習です。行動力をつける練習だと思って何かをやることを身につけましょう。
映像制作をするためのルールを2つ決めます。
①必ず台本を作る
作り方の書式や形にはこだわりません。自分なりの方法でやってみてください。誰も映っていない映像にナレーションだけをつけて物語にしてもいいです。自分なりの台本を書いてみましょう。
②人に見せる
作ったものを誰にも見せなければ作品ではありません。恥ずかしくて見せられない気持ちもわかりますが、内容とは別に一歩踏み出せた自分を評価してもらいましょう。もし誰も見てくれないなら、私に送ってください!
以上2つのルールを守り、作品を作ってみましょう!
①台本を作る②誰かに見せる
課題2:活字の本を読もう
とにかく何でもいいので、活字の本を1冊読んでみましょう。
(小説が好きな人は小説以外の自己啓発本など苦手なジャンルを選んでください)
今回、本を読むときに必ず守ってほしいことが一つだけあります。
それは『精読』することです。
知っている方もいるかと思いますが、ある大学の研究結果で、日本の成人した人のうち3分の1は読解力が低いという研究結果が出ております。
どういうことか?こんなことありませんか?会話をしていて相手が言っていることがわからなかったり、自分が言っていることを理解してもらえなかったこと、突然会話が飛んだり、会話のキャッチボールがうまくいかなかったこと。
読解力がない人の特徴として「わからない言葉を飛ばしてわかることだけをつなげ勝手に理解をする」ということがあります。そのため伝えたかったことと別な意味で理解をしている。
そうならないためにやるべきことは精読であり、読書をしていてわからない言葉や理解できない場面が出てきたときに、そこを何となく自分の解釈で理解するのではなく、わからないものはちゃんと調べてから読み進める癖をつけるということです。
この癖をつけることであなたのレベルは格段にアップします。
もちろん時間はかかりますよ。本を読むのが得意な人でも、いつもの10倍くらい大変な作業です。
ですが、これができるようになれば、本を読んでも、映画を見ても今まで以上に、気づきが増えることは間違いありません。
『本を精読して読む』ことをやってみてください。
本を読むときは必ず精読すること
課題3:日本映画を見てその映画の特徴が何かを見つけよう
日本映画をたくさん見ている人もいるかもしれませんが、多くの人は海外の映画を見ていることのほうが多いのではないでしょうか?
これから皆さんが進む業界の人達が、どんな作品を作っているのか?を少しでも知っておいたほうが良く、あなたの基準になることは間違いありません。
「ハリウッド目指してるから関係ない」と思う人もいるかもしれませんが、間違いなく最初に足を踏み入れるプロの業界は日本のどこかだと思います。そこで働いているすべての人が、これまでの業界を支えていることは間違いありません。共に仕事をしていく仲間達は日本映画を本気で作っています。時には一睡もせず、何か月も休みなく働いて作品を作るときもあります。敬意を払う意味でも、業界を目指すのであれば一つでも見ておくべきかと思います。
では、どんなものを見るべきか?
好きな作品を見てください。アクションが好きならアクション作品。ホラーでもヒューマンでも何でもいいです。
見終わったらエンドロールを見てみましょう。
映画監督、プロデューサー、撮影、照明、録音(音声)美術、VFX(CG)、編集などたくさんのスタッフが並んでいると思います。
その中から自分がやってみたい部署を3つくらいにしぼっておくといいと思います。ここでしぼり切れなくても問題ありません。なんせ、やったことがないことを決めるのはとても難しい作業です。
自分にはこれが合っているかな?と思うものを選んでおいてもよいかと思います。
もし選ぶことができたら、その部署は映画を制作する中で何をしているか?を予想してみましょう。
一つのシーンを何度もリピートして、見てみると普段見逃してしまっていたことも理解できるかもしれません。課題2で上げた読解力の応用編といってもいいと思います。
映画を深く見ていくと、その映画の監督が意図していたことが何か予想出来て深く映画を見ることができるようになるかもしれません。
同じ作品を最低でも2回見てみましょう!
同じ邦画を最低でも2回見る!
まとめ
いまやるべきことがわからないと思っているのならば、一つでもいいので取り組んでみてはいかがでしょうか?
①ショート作品でいいので映像作品を作ろう
②本を精読して読もう
③日本映画を繰り返し見て特徴が何か考えよう
学校が始まるまで何をやっていいかわからないと不安になっている方もいらっしゃるとは思いますが、自分がやれるべきことを行動に移してみることが大事だと思います。
課題1をやることで映像作品を作るために必要なことが何か知ったり、疑問が増えると思います。それが一歩目です。その疑問をたくさん貯め込んでおいてください。
課題2と3に関しては、作品に触れる時間を増やすことで、自分の経験値をあげましょう。どんなカットで撮影されてるのか?照明はどうなっているか?美術はどんな飾りをしてるか?ロケ地はどんなばしょがあるか?お芝居がうまい俳優さんは誰か?繰り返し見て細かな演出に気づきましょう。
この他にも自分で課題を探してやってみてください。やれることはたくさんあるはずです。
これから社会に出れば手取り足取り優しく教えてくれることは、少なくなっていきます。
自分でやり方を探し、失敗して、修正してを繰り返していくことでどんどん成長していけます。裏を返せば、何もやらずにいれば成長することはありません。
やれることから進めてみましょう!
専門分野の勉強はやり方がわからなくて、何を課題にしていいのか?を見つけることに苦労します。ですが、その見つけ方を自分で模索することができれば未来の自分がとても輝くこと間違いありません。
その一歩を踏み出していきましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。