皆さまお疲れ様です。小柳です。
本日は、新作映画の準備で大事な公式行事。
美術打ち合わせ(美打ち)をやってきました。
美打ちとは?
美打ちというのは、脚本に沿って、シーンがどのようなロケ地なのか?そのロケ地で、どんな小道具や装飾が必要なのか?撮影方法に合わせて、美術的にどのようにしていくか?などを話し合う打ち合わせです。
参加するスタッフは、美術をメインにカメラマン、照明技師、録音技師、CG担当、メイク、衣装、制作部、演出部などなど
ちなみに今回の映画で言えば、総勢40名!!
脚本は読んだ人全員が、同じ解釈ではないため、監督が決めた方向性を頭の中で統一させるための打ち合わせとでも覚えておきましょう。
12時から始めて終わったのが20時。
8時間に及ぶ打ち合わせ。
めっちゃ疲れました(笑)
いやー頭が疲れますね。。
そんな中、先日こんな質問をいただきました。
撮影現場に行くより小柳さんの話を聞いていた方が理解しやすいのですが、何で現場に行くことを進めるんですか?
撮影現場に行く理由。。
たしかに、“なぜ学生のうちから撮影現場に行くのか?”その理由について、説明したことがあまりなかったので、その本質を説明しておきたいと思います。
学生の頃から現場に行くのはなぜか?
これに関しては、多数の方が、まあ当然現場の方が学べることが多いし、プロになるなら現場のことを知っておかないとダメかな?くらいのニュアンスで考えているかと思います。
決して間違っていないと思います。
しかし、僕が思う本質は、“人間が成長するのに一番簡単な方法”が“実体験“だと思っているからです。
この実体験とは何か?
というのをテストする方法があるので、それをやってもらうとわかりやすいのですが、対面しないとそのテストもできないので、少しわかりにくいかもしれませんが、今回は例をあげて言葉で説明しておきます。
皆さんとジェネレーションギャップを感じてしまうかもしれませんが、実は数年前まで、100メートルを9秒8台で走ることは人間は不可能と言われていました。その壁を、カールルイスという選手が、こえました。その途端、いろんな選手が、記録を更新しつづけ今ではウサインボルトの9.58秒が世界新記録です。
1人の選手が記録を出したことで、その姿を目で見て体験したことにより、自分もできるかもしれないと信じる力が生まれていく。その結果、カールルイスの走りを見たボルトが結果を出す。という感じです。
この様な力を発揮するために必要な経験が、実体験だと思っています。
撮影現場に行くことは、プロになるための自信を身につけ、今まで頭の中にしかなかったものを具体化すること。
それを体験すべきだと思うので、オススメをしております。
撮影現場で大切なのはコミュニケーション
コミュニケーションの本質は何か?
そんなのできますよ。コミュニケーションいつもとってます。友達と会話もするし、親や先生と話したりもします。
決して間違っていません。
そうです。
いままで、みんながしてきたことはコミュニケーションです。
しかし、その本質を理解していますか?
本質。
端的に伝えますと
自分が喋りたいことよりも、相手が何を求めているか?ということを事前に感じて、あの人はこんなことを言って欲しいんじゃないか?とかこんなリアクションをしたら喜んでくれるんじゃないか?とか、その場の空気を読むことである
いかがでしょうか?
コミュニケーションと聞いて、自分の目線で全てのことを進めていこう、或いは何も考えずに話していたという人が多いと思います。
この本質がわかっていないでコミュニケーションをとっている人が非常に多い。
これができなければ、ただ話をしているだけです。
撮影現場では、相手のことを考えながら物事を考えます。
なぜその様に相手の目線で、物事を考えるのかというと。
その場の主導権を支配するためです。
ポイント〜まとめ
(その場の空気の支配の仕方はこちらをクリックしてください)→打ち合わせで何を伝えるべきか?プレゼンするときは、その場を支配しろ!
撮影現場には迷わず行ってください。
撮影現場に行くことで、今まで具現化できなかった映画の撮影方法がわかると思いますし、コミュニケーション能力を磨く勉強にもなると思います。
ただ行ってみるだけでなく、テーマを持ちやっていきましょう!
そのやり方が分からない人は
撮影現場で何をすればいいの?撮影現場の流れを考えて、朝早く夜遅いことを習慣化しよう②
撮影現場で何をすればいいの?まとめ〜コミュニケーション能力を磨こう④
この辺りも勉強してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!!