映画の予算〜時給890円は安いのか?

憂鬱なことがあります。

月末〜月頭になるとやってくる精算の日々。。

スタッフの皆さんが使用したレシートや領収書を集め何に使われたかチェックしながら予算管理をしていく作業。膨大な数。。

がびーん。頭が痛い。いやほんとうに。。。笑

しかし、

この精算をちゃんとやらなければ、もしかしたら途中で予算が足りなくなり映画を作れない状況に追い込まれたりする可能生だってあります。

予算はとっても大事。

この予算管理はプロデューサーまたはラインプロデューサーがやっていますので、それも覚えておいてください。

※豆知識

おつな寿司のおいなりさんは油揚げが裏側を表に使用しています。テレビ番組の同じ時間帯にやっている裏番組よりも視聴率をとるために、裏を食う=おつな寿司を食うという縁起を担ぐ意味で、昔から業界に愛される六本木の名店です。いなり4個550円!


さて、先日こんな質問を頂いたので映画の予算の話をふまえて考え方をお伝えしておこうと思います。

お弁当は何時ならでるの?

まずは世の中の大半の仕事に目を向けてみましょう。

昼食、夕食を出してくれる会社はどれくらい存在するでしょうか?

あまり聞いたことありませんよね?

映画の制作現場は、朝の出発が7時より前であれば朝食あり、昼、夜は適宜食事を定供しております。

では、映画の撮影は、なぜお昼も夜もお弁当を用意するのでしょうか?

わかりますか?

お腹が減るから?

食べに行ける場所がないから?

サービス?

あながち間違ってはいません。

食事をなぜ用意するか?

世の中のお昼の休憩時間(12−13)1時間を休憩にできない可能生があり、尚且つ時間を短縮したり移動時間に使用したりするために、食事を用意すると言う考え方です。

決してサービスではありません。

贅沢に予算を使っているわけでもありません。

映画を撮影するのにお腹を空かせた状態では力が存分に発揮できないかと思います。効率よく食事をしてもらい映画にかける時間を増やすための作戦といっても良い手段だと思っています。

目に見えない部分に使用する予算

映画の予算はなるべく皆さんが映画館で見るスクリーンの中に映し出せる部分にお金を使っていきたいと思っています。

例えば、寒い中エキストラさんを呼べばカイロだって用意するし防寒具だって必要になってきます。

けれども、その部分(カイロや防寒着など)はスクリーンに映ることはありません。

充分すぎるくらいのケアがちゃんとできていないことだって百も承知です。現場の責任者である立場からすれば、そこで起きてしまった事故は全て私の責任ですし、ちゃんとできなかった、わかっていてやれなかった時は眠れなくなる夜だって沢山あります。

でも、それでも映画の予算は映画のために使いたい。

これが本音です。

ケアがいき届いていないことだってわかっています。「見えない部分にもお金を使いたいから予算を増やしてください」とお願いしたところで、お金がもらえることなんてありません。

映画を制作しているスタッフや制作会社は、”映画でお金儲けをしよう“と思いながらやっているのはほんの一部だけだと思います。

自分のことも忘れて、映画を作ることに全力で挑戦しています。

もし自分が参加している映画にちゃんと向きあいたいと思っている人は、贅沢に飲んだ飲み物や食事を請求すべきかどうかは今一度考えて欲しいと思います。


いきなりですが、質問です。

時給890円のバイトは安いと思いますか?

あなたの値段はいくら?

あなたの価値はいくらでしょうか?

一年間でいくらのお金を稼ぎたいですか?

500万円くらいでしょうか?1000万、3000万でしょうか?

仮に1年で500万円稼ぎたい人は、1日に(500÷365=1.36)13600円は稼がないといけません。

1日8時間労働したとして、(13600÷8=1700)1時間1700円貰わなければ、500万円稼げません。

となれば時給890円のバイトは安い。そう思いますよね?

しかし、そのバイトは890円の価値しかないのでしょうか?

バイトをやって得られるものがあると思います。

  • 仕事のスキル
  • 人生経験
  • 大切な人たちとのつながり

など、考え方によっては890円以上の価値がバイトにはあるはずです。

もっとも重要なのは、

お金を失っていることに気付いていないこと

無償だけれども参加できるプロの現場と時給890円のコンビニのアルバイトはどちらの方が価値が高いのでしょうか?

学校の授業も同じです。寝て過ごしても、サボって遊んでいても使用した時間に得ることができるものをお金に換算した時に、あなたはもしかしたらドブにお金を捨てているのかもしれません。

もう一度考えてみましょう!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。