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映画の作り方〜編集の工程を学ぶ

いやー冬を感じますね。寒い、本当に寒い。

雪っぽいのもちらほら降ってました。

さてさて、本日は現在制作中の「サイレント・トーキョー」の編集ラッシュがありました。

編集のことってよくわからないと言う人多いですよね?これはさわりだけでもお伝えしておくべきだと思ったので、

本日のテーマは、ポスプロ=ポストプロダクション、編集作業です。

こんなに手間暇かけてやってるんだと知ってもらえると、映画作りをするのも、映画を観るのも今まで以上に楽しめると思いますよ。


映画の撮影が始まる頃(クランクイン)に編集室はオープンし撮影した素材を編集室に集めていきます。映画の場合、画と音が別々に収録されている為、画と音を貼り合わせる作業を黙々としていきます。全ての撮影が終わると、いよいよ編集作業が始まります。

それでは具体的な中身に入っていきます。

編集作業の工程

編集作業には沢山の工程がありますが、本日はザックリの大枠を捉えておいてほしいので、細かい部分は割愛しておきます。

作業内容としては下記を覚えておきましょう!

  1. オフライン編集〜ラッシュ
  2. グレーディング(カラコレ)
  3. 効果音(フォーリー)と整音と劇中音楽
  4. ダビング作業

先ずはこの4つをおさえておけば問題ないかと思います。

オフライン編集とは?

撮影した素材をAvidやプレミアという編集ソフトを使用してオフライン編集をおこないます。

余談ですが映画の編集マンはAvidを使用している方のほうが多い印象です。

オフライン編集とはいわゆる仮編集のことです。

オンライン編集とは仮編集したデータを基に本編の加工やフォーマットなどを行う仕上げ作業を指します。

オフラインやオンラインの作業工程などは、やりながら経験を積み「こういうことか」と認識していく方がベターかと思いますので、ここでは、何となくこんな感じで編集作業が行われていくんだと思っていただければ問題ないです。

撮影が終わると編集マンが全ての素材を一つにつなげます。

それを監督とワンカットずつ丁寧にコマ単位で編集していきます。

つながったものをスクリーンで確認しプロデューサーやスタッフを交えながら、意見を交換し何度も修正していきます。これ以上画を変える必要がなくなったら尺を確定させるために画ロック(ピクチャーロック)をします。

グレーディング・音の作業(ダビング)

ピクチャーロックが終わると音の作業と色つけの作業に入っていきます。

CGがあればこのタイミングから、画にCGをつけます。

つながった本編の時間軸を整理したり、過去のシーン(回想)などをわかりやすく加工したり、生の素材が撮影現場の条件により狙った色味と違うものになっていたりする場合、色をいじって狙った色味にしていきます。

専門職ではないので、詳しく技術的なことはお伝えできませんが、みる側の人の視線をどう誘導するかなど細かな色味まで調整します。

それと並行して音の作業も進めます。

先ずは、整音と呼ばれ、撮影した音声を聞きやすいように、整理していく作業です。

効果音をつける作業もします。フォーリーと呼ばれ、ご飯を食べる音、服がこすれる音、足音など、映っている映像を確認しながら、一つずつ音を録り映像にはりつけていく作業をします。この作業が臨場感を生み出します。

通常の生活の中で、気にしたこともない人も多いかもしれませんが、こういった細かい音が、映画のディティールをつくっていきます。

劇中で使用する音楽もつくります。

全ての音を組み合わせる作業をダビングと呼びます。ダビングの前にオフラインしたものをオンライン(本編集)にする作業も行います。本編集でテロップを入れたりエンドロールをつけたりもします。

ダビングが終われば作品は完成です。

簡単ではありますが、ザックリこんな感じで工程を覚えておけば問題ないと思います。

まとめ

編集の工程は大きくまとめると、

  1. 画(オフライン、オンライン編集)
  2. 色調整
  3. 音づけ作業

この3つを覚えておきましょう!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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