サイトアイコン 映画業界で働くために映画について考える

撮影中の制作部の仕事〜人どめのやり方

皆さん、こんにちは。

本日は現在制作中の映画の撮影4日目です。

撮影4日目!

遮蔽をして撮影をしております。

遮蔽とは?

昼間に夜のシーンを撮影する際に、日光を全て遮断する作業のこと。照明のライティング様にライトが置けるようスペースをあけて囲いを作ることがある。

効率よく撮影する為に、昼を夜にしたり、夜を昼にしたり、スケジュールをうまく組み合わせて、それでも撮影が困難なら、知恵を使い撮影をこなしていきます。

その時間しか撮影できない場所や俳優さんもいるので、スケジュールを調整することが、撮影の生命線といっても過言ではありません。

今日の撮影は、室内から公道の撮影へと移り制作部が活躍する道での撮影もありました。

国会議事堂!

道での撮影で、制作部が、やること。

それは、、

人どめ、車どめです。

人どめとは?

撮影本番中にカメラの中に一般の人が映り込まないように、道の両サイドや、映像にうつらない場所で、声をかけて一般の方に少しお待ち頂くことを指します。

どのように声をおかけしたら、良いでしょうか?

「撮影中なので、止まって」

「危ないからSTOP」

撮影隊が一番えらい!みたいな言い方は絶対ダメです。

誰もとまりません。

では、どのように声をかけるべきでしょうか?

道を歩いている人には、いろんな理由を持った人がいます。

会議に間に合わないため急いでいる人、彼女と喧嘩したばかりでイライラしてる人、外国人やランナーなど、人それぞれいろんな事情を持っていると思います。

まずは、相手が理不尽であろうとも、嫌な人に見えたとしても、必ずこちら側は低姿勢で接するべきです。

「申し訳御座いません。ただいま映画の撮影をしておりまして、お時間1、2分程で終わりますので、お待ち頂けませんか?」

上記のような文言が、基本です。状況により言い回しを変えて使っていきましょう。

人どめの三箇条

  1. わかりやすく誘導する
  2. 大きな声をだす
  3. 本番中は何が何でもとめる

この3つは必ず覚えてください。

一つずつ解説していきます。

わかりやすく誘導する

誘導がわかりにくいと、待っている方もイラッとします。

ただでさえ、自分の時間が削られているので、どこからが立ち入り禁止で、どの様に進んでいいのか、出来るだけわかりやすく誘導してみてください。

大きな声をだす

例えばこんな経験ありませんか?

工事中の道で声の小さなガードマンに誘導されて何て言ってるかわからなくて、困ったこと。

相手に物事をしっかりと伝えるには、大きな声で、はっきりと喋ることが大事です。

誘導の際、人どめの時にはできるだけ声をだしてお伝えしましょう。

本番中は何が何でもとめる

本番中に一般人を止めきれなくなってしまうこともあるかもしれません。

そんな時は見て見ぬ振りをするのではなく、

気合いで、身体をはってとめることが大事です。

止めようという姿勢が大事ということです。

本気でむちゃしてとめるのはダメです。あくまでも姿勢ということで笑

まとめ

人どめをしている最中は常に周りに気を配りながら、お喋りなどをせずに、緊張感を持ち撮影にのぞんでください!

一般の方に丁寧に説明しても、理不尽に怒られたり、足を踏まれたりするかもしれません。

9割の人を文句なく止めれるようになったら一人前です。

人どめは、実戦あるのみです。

とにかくやってみましょう!

本日も最後までお読み頂きありがとうございました。

モバイルバージョンを終了